法人案内
ご挨拶
我が国では治験をはじめとする臨床試験や臨床研究等が数多く実施されていますが、欧米に比べて遅れをとっていることは否めません。特に治験は新しい医薬品や医療機器等を開発する際に欠かすことのできない重要なステップですが、その開始手続きや被験者の組み入れに時間がかかり、その結果、開発が長期化し、コストの増大に繋がっております。これらの治験には治験審査委員会による公正な又専門的な審査が求められますが、我が国では製薬会社からも医療機関からも、そして国の機関からも独立した法人が少なく、解決されるべき課題であります。
このような現状から、私どもは医薬品や医療機器等の治験・臨床研究等を積極的に支援し、人々の健康に寄与することを目的として、2012年に特定非営利活動法人「臨床研究の倫理を考える会(略称:HURECS)」を設立いたしました。
私どもHURECSでは、治験や臨床研究等の一層の推進を図るため、治験審査委員会および倫理審査委員会を設置しました。これらの委員会では臨床医学の各分野の専門家や、薬学・看護・臨床検査のエキスパートはもちろん、人文・社会科学の有識者のほか、医学の専門家ではない一般市民の立場を代表できる方にも委員として参加していただいています。治験や臨床研究等にご協力いただく方々の人権の保護ならびに安全性の保持を最重視しつつ審査を行うとともに、同一の研究内容が複数の医療機関で行われる場合に同時に審査するセントラル化を通じて、治験や臨床研究等の効率化を図っています。それにより、良い新薬を医療の場に早く届けることに貢献し、多くの患者さんの期待に応えていきたいと考えています。
また、この法人に所属する学識豊かな医師による幅広い専門的学術研修活動、医学講演会活動およびインターネット等を用いた治験や臨床研究等の医療関連情報の提供を行ってまいります。このような活動を通じて治験や臨床研究等についての啓発を図り、認知度の向上に努め、広く公益に寄与しようとするものであります。
このような私どもの理念にご賛同の上、ご協力をお願い申し上げる次第です。
特定非営利活動法人臨床研究の倫理を考える会
理事長 橋爪 敬三
【略歴】 橋爪 敬三 医師(神経科)
- 1964年
- 東京大学医学部卒業
- 1972年
- 東京大学医学博士取得
- 1975年
- ベルリン自由大学助手
- 1998年
- 自衛隊中央病院副院長
- 1999年
- 宮内庁侍医(香淳皇后侍医)
- 2007年
- 橋爪医院院長
役員構成
理事(理事長) | 橋爪 敬三 | 医師(神経科) | 元 宮内庁侍医(香淳皇后侍医) |
理事(副理事長) | 馬杉 則彦 | 医師(脳神経外科) | 元 湯河原厚生年金病院院長 |
理事 | 稲澤 譲治 | 医師(遺伝医学・ゲノム医科学) | 東京医科歯科大学名誉教授 |
監事 | 松倉 健雄 | 元 労働福祉事業団監事 |